ありがとう、ナイルくん

マルガリータが住むプエルトモントを出て、向かった先は
バリローチェ。


あーあ。
本当だったらここからパタゴニア旅が始まる筈だったのにな。
まさかのパタゴニアの入り口の街まで来て断念か。。。。。(ó﹏ò。)




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バリローチェ、一人で行く筈だったのにさ、
ナイルくんが付いてきてくれる事になった。

何度も『一人で大丈夫』って言ったのに、

『今は舞さんの事一人に出来ません!!』って。

ナイルくんね、旅に期限があって、
結構ギリギリで、もう余分な日数なんてなくて。
私に付き合ってくれたら行きたい場所を削らなきゃいけなくなる。


それでも私といてくれるって。
せめて次の街までは一緒に行かせて下さいって言ってくれてね。



ナイルくんね、私と出会ってずっと巻き込まれてるの。
チリのアタカマでは私がスタッフに殴られた時、真っ先に私を庇おうとしてくれて、
そのせいで警察に捕まって、パスポート回収、20日間拘束されそうになって。

その時も
『これも旅です!いい思い出です!気にしないでください!』
って言ってくれてね。

その時の記事『私のヒーロー』






そして今回も、まだあまり元気がない私に付き合ってくれた。


一生に一度の世界一周。

なんで出会ったばかりの他人の事を優先できるんだろう。

なんで出会ったばかりの他人のために損な選択が出来るんだろう。




逆だったら私は他人のために何処まで出来るんだろう。
いつもいつももらってばっかり。
いつもいつも私に向けられる優しさに驚かされてばっかり。









おかげさまで私は元気です!!!!

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せっかくバリローチェに来たんだからナイルくんと町歩きへ|*´A`)ノ






バリローチェね、


特に女子は好きになると思う!!!!






もうね、可愛いの゚+。*(*´∀`*)*。+゚

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ツーリスティックな街だから好みは分かれそうだけど、
可愛いカフェやお洒落なお店、雑貨屋さんが好きな人はきっと気にいる!!!!


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アルゼンチンに近い街だから、マテ茶グッズも沢山♡


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そして、街を少し離れると。。。。。


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こんなに綺麗な湖?湾?もある。









私ね、

バリローチェめっちゃ好き!!!!!














ちなみにバリローチェはなぜかチーズフォンデュが有名で
ナイルくんと二人でワクワクしながら行ってきましたよ。





中でも老舗と言われているお店がこちら。

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噂のチーズフォンデュがこちら。


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。。。。。。。。以上です。





あの。。。


その。。。。。




全然美味しくない。口に合いませんでした。


見事にふたりとも。


なんて言うんでしょう。



めっちゃ苦いんです。


私の推測では
これでもかっていうくらいの白ワインを投入して沸騰させているんじゃないかと。。。





さらに

超濃厚。



フォンデュした一口サイズのバケットを4.5回食べたらもう。。。ウプッってなります。



もちろん好みの問題もあるのでしょうが、


私達は二人とも『。。。。。。。。』でした。(´:ω:`)












その日の夜、
ピザを食べにレストランに入った二人。


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これが二人の最後の晩餐。

私は明日アルゼンチンへ、
ナイルくんはもともとのルートへ戻る。


今までの旅の事、これからの事、
二人でいろんな話をした。





お会計の時、
ナイルくんがね、ここ奢ってくれたですよ。
21歳が30歳にご飯をおごる。。。。
なかなかそんな機会ないですよね。
ナイルくんありがとう。














次の日、ナイルくんは
お別れ間際に


私に







ネイルをしてくれました。


2015110123402501e.jpeg



なぜ。


やってみたかったらしい。
若い子の好奇心はとどまる事を知らない。笑








最後は、

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ナイルくんの宝物の横断幕にメッセージを書かせてもらって記念撮影。
世界中で出会った人たちにメッセージをもらいながら旅をしているんだって。一生ものだね。






ナイルくんとバイバイする瞬間ね、
ナイルくん、私に自分の腕時計くれたんです。
舞さん、全部取られちゃって時間わからないからって。

ナイルくんだって今後旅が続くんだから時計がないと不便なはずなのに
『あげます。』って。






思い返せば
私はずっと何かもらってばっかだったなぁ。
私は迷惑かけてばっかりなのに。





ナイルくんに手を振って、ナイルくんを乗せたタクシーが見えなくなって
私は一人で泣いた。






私大丈夫だ。


再出発してからいろんな事があった。




だけど、

まだちゃんと嬉しくて泣けてる。
人の優しさや温かさに泣けてる。




だから、


きっとまだ旅が出来る。




ナイルくん、本当にありがとう。










その日以来、ナイルくんと旅中に会う事はなかったけど
その後も順調に旅を続け、私より先に世界一周を終えて帰国したみたい。

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ナイルくん、今度は日本で会おうね!








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【2015/11/09 00:22】 | チリ | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑

 
行ってきます!

マルガリータの家を出る日。





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マルガリータと過ごす最後の日、



私は迷惑をかけたお詫び、
お世話になったお礼を兼ねて



マルガリータに手巻き寿司を作りました。
(マリア一家は昨晩自宅に戻っていった)


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生まれて初めての手巻き寿司に大喜びのマルガリータ。

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美味しい。美味しい。って、びっくりするほどたーくさん食べてくれたから、
嬉しかった。








出発は深夜4時。
マルガリータには申し訳ないけど、次の目的地に行くにはこの時間のバスしか無かった。


寝る前に私はマルガリータにあるものをプレゼントした。


といっても全然大したものじゃないんだけど、、、、



メディキュットね。

いっぱい歩いたり、長時間移動する旅の必需品。
足のサポートには欠かせない。


私は普段使っているものプラス、替えを1セット持っていたから
足の悪いマルガリータにプレゼント。


マルガリータは初めて見るメディキュットを不思議そうに見ていたけど
すぐに履いてみてくれて、

『ナイス!!ナイス!!ナイス!!!!!』

って片言の英語でどれだけ嬉しいか伝えてくれた。

マルガリータはね、自分は人に対し当たり前に優しくしたり親切にしたりするのに、
誰かに何かをしてもらった時はそれはもう全身で感謝を表現する。

とても素敵な女性。




マルガリータに最後のおやすみの挨拶をしてベッドに入った。













夜中3時過ぎ、
マルガリータは私が起きると既に起きていて、足元を見ると早速メディキュットは履いてくれていた。

『舞、これはとてもいいよ。本当にありがとう。あなたは天使よ。』
だって。
マルガリータ、大好きだよ。








出発しようとしたら、マルガリータが私を引き止めて何かを差し出した。











マルガリータ
『プレゼントよ。あなたに。ありがとう。』









見てみると、

新品のスカート、可愛いシュシュ、ポーチ、髪をとくクシ、リップ、マニキュア、手鏡が入っていた。



こんなにお世話になって、
こんなに迷惑をかけたのに。



ここの宿代は1000円前後。

私にこんなにプレゼントしちゃったら商売にならないどころかマイナスになっちゃう。




なんでここまでしてくれるんだろう。




まだ夜も明けない時間、
マルガリータは家の前まで出て見送ってくれて
私のことをぎゅーって抱きしめてくれた。
何回も何回も。



マルガリータ、ありがとう。





ここは日本から見てほぼ地球の裏側、
チリにある小さな港町プエルトモント。



きっともう一生来ることはない場所。


世界一周に出なければ出会わなかった。
当たり前だけど
マルガリータがどんな人とか、そんな話どころか
マルガリータの存在すら知ることはなかった。





そんな事を考えていると、
この旅中に出会ったいろんな人の顔が頭に浮かんだ。
やな事は沢山あった。
だけどその旅に、私の事なんて全く知らない人達が
損得なしで優しさをくれた。
助けてくれた。





イタリアでスリにあった時、
その時泊まっていた宿のオーナーは宿代を受け取らなかった。
『いつかイタリアを好きになって。』って。



バスが故障して野宿した時、
優しいムスリムの女性は売り物の毛布を私に貸してくれた。



アフリカで出会った中国人の旅人シュワちゃんは
会ったばかりの私の事をいつも守ってくれた。




一緒にキリマンジャロに登ったカイくん、ジャスティン、マックス、ジェームスは
登頂する瞬間まで私を気遣ってくれた。
みんなが住む台湾にも招待してくれた。



マラリアになった時に泊まっていた宿のスタッフは
当時毎日毎日私を気遣ってくれて、
今でもメールをくれる。


バスに乗れなくて困った上、タクシーの客引きに捕まっていた私を助けてくれたマリアは
初めて会った私にホテルまで取ってくれずっと一緒にいてくれた。




道に迷えば、いろんな人が声をかけてくれる。




コロコロを持って階段を歩いているとほぼ100パーセントの確率で誰かが手を貸してくれる。





街を歩いているといろんな人が
『女の子1人なんだから気をつけてね』
と気にかけてくれる。



優しくしてもらった事を挙げだすとキリがない。











私はこの先旅を続ける事を決めた。

だけど、この後どうなるかなんて誰にもわからない。



もし、もしも、
いつかまたどこかで嫌な目に遭って、
旅をやめる日が来ても、

優しくしてくれたみんなの事、
その時の自分の気持ちだけは忘れないようにしよう。




世界には愛が溢れてるって、忘れない。





私が思っていたよりずっと、
いや想像出来なかったくらい、


人は優しい。
世界には愛が溢れていた。



それが分かっただけでも

私、旅に出てよかったよね?







31歳、独身、無職。



痛いの承知でも言うよ。






愛こそ全て。







本当だよ。











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【2015/11/04 01:42】 | チリ | トラックバック(0) | コメント(14) | page top↑

 
人ってなんなんだろね。


マルガリータやマリア一家の優しさのおかげで
少し元気になった私。

そしてトレッキングに出ていたナイル君も戻り、みんなでおしゃべりしていた。



夢だった世界一周。
辛い事、上手くいかない事、悲しい事、沢山あったけど、
楽しい事だって数え切れないくらいあったのも事実。


そういえば、世界一周出発の時、
思い送りに来てくださった恩師にこんな言葉をもらった。



『世界に出る勇気はすごい。
だけど、諦める勇気も持って下さい。
それは弱い事じゃない。
あなたがいつか何かで決断した時、私はあなたを誇りに思います。』






この言葉を最初に思い出したのは
キリマンジャロ登山の時、

次はマラリアで強制帰国になった時。



そして今。





だけど、今までとは全然違うね。

もう私が私の事を引き止めない。

それどころかホッとした。


『やっと帰れる。やっと終われる。』って。





旅を続けたい。とか
旅が出来ない事が残念。とか
世界一周達成したかった。とか

そんな感情一切生まれなかった。
















しばらくしてiPadの存在を思い出し
開いてみた。



























この瞬間、


私の旅が大きく動くとは
この時知る由もなかった。


















iPadを開くと
すぐ私は不思議なものを見つけた。




















『あれ?なにこれ。』











。。。。。。。Facebookの様子がおかしい。




















『メッセージ63件』













驚いて
Facebookのメッセージを開くとそこには










『保険対応の仕方』

『近くの日本大使館の場所、電話番号』

『警察などで使うであろうスペイン語一覧』

『振り込み以外で銀行で現金を受け取る方法』

『私がが今いる街の近くに住む知り合いの紹介、住所』

『無料で泊めてもらえるかもしれない施設の情報』

『安い移動手段』


などなど、




信じられない数の情報が
信じられない数の知り合いから送られてきていた。





そして同じ数だけの励ましの言葉。










あまりに驚いて状況が判断できなかった。


私がこの出来事を報告したのはほんの数人。





なにこれ。








中でも一番多かった言葉が



『お金振り込むから、旅を続けて!まだ帰ってきちゃだめ!!』


だった。











時計を確認した。




日本時間は平日の真夜中だった。




なんで。
みんな次の日仕事なのに
こんな夜中まで私のために動いてくれてたの?








お金振り込むって。
限られた大切な時間を使って稼いだお金を
他人のただの娯楽のために、何で使うの。
そのお金で自分が海外旅行に行けるじゃん!!









タイに会いにきてくれた愛さんなんて
断っても断っても何回も言ってくる。


振り込んでもらうにもそもそも使えるカードが一枚もないと話して説得を試みるも

『それなら、ぼむへーとか、一緒にいる誰かの口座番号を教えてよ!!!
そこに振り込むけん。

まいまいがずっと叶えたかった夢。

お金が問題で、まいまいがやりたい事出来ないなんて嫌や!!!

まいまいが後悔するのが嫌や!!!』



って。














旅なんてもうしたくない。

未練もこれっぽっちもない。

日本に帰りたい。

世界一周の夢なんてもうどうでもいい。




本気でそう思った。










なのに私は
泣いていた。










自分の旅を思って泣いていた。










なんで。



私が全部諦めて、どうでもよくなって
帰る事を決めてなにも対策もせず過ごしている間に


地球の裏側の日本のみんなは真夜中にも関わらず、
旅中のみんなは観光で忙しいだろうに、


私本人より私に親身になって
私の事をなんとか助けようとしてくれていた。
当の本人が諦めきっているのに。







一緒にいたナイル君は、
旅にタイムリミットがあり、予定が詰め詰めの状態にも関わらず、
ずっと行きたい買った場所をキャンセルしてまで、私と一緒にいるって言ってくれた。













ずっと一緒に旅をしていたぼむへーに電話した。





私が全部話し終わると
ぼむへーは私に訪ねた。

『。。。舞ちゃんはそれで後悔しないの?』








私は答えられなかった。
今の今まで帰る気でいたのに。















黙ったままでいる私にかけたぼむへーはの一言は驚くものだった。









『当面のお金は俺が持って行くから心配せんでええで。

とりあえず、今からそっち行くわ。』













そしてぼむへーは私のために現金を用意して
本当に飛行機で飛んできてくれた。








なんでよ。




なんてことしてくれるのよ。
本当にすぐに来てくれたから航空券も選べない。
この航空券代は下手したら1カ国分の旅費になる。
東南アジアなら一ヶ月は過ごせる。





旅人にとってお金は生命線。
数百円だって節約しながら旅している。




なのになんで。
人にお金貸すために
ルートまで変えて、予定まで変えて
飛行機に乗って来たりできるの。









なんなの。
人って何なの。





私諦めてるもん。

もう旅なんかしたくないもん。

日本で安全安心な生活がしたいもん。

旅に未練なんかないもん。

もともと私みたいなタイプは短期旅行がお似合いだもん。

だからもういいもん。














なのに、なんなのみんな。


なんで。




なんで
他人のことなのにこんなに一生懸命になんの。

大事な時間や労力を使うの。


なんで。
他人の夢なのにこんなに守ろうとすんの。





なんでよ。











意味がわかんない。








私は泣きながら
みんながくれたメッセージを一言一言、ゆっくり読んだ。



















やっぱり私、まだ帰れない。










分からない。
もしかしたら旅へのモチベーションはも戻ってこないかもしれない。
楽しい気持ちより、恐怖心や警戒心が勝って観光に身が入らないかもしれない。

あの時やっぱり帰っておけば良かった。
そんな風に思ってしまう日がくるかもしれない。











だけど、

みんなが帰ってくるなっていうんだもん。


まだ旅を続けろっていうんだもん。




旅を辞めさせてくれないんだもん。











これは私の夢で私の旅。
誰にも言えずに1人でずっと心の中にしまっていた夢。




だけど
蓋を開ければ


こんなに応援してくれている人がいて
こんなに沢山の人が見守ってくれていた。


私の崩れかけた夢を
沢山の人が支えて、治そうとしてくれた。



ううん。治してくれた。

もともとあったものより
もっともっと頑丈に作り直してくれた。








そして私は旅を続けることに決めた。











帰国した今思い返しても、
この時が私の旅の最大の危機だったと思う。
病気とか盗難とかそんなんじゃない。

心が折れたから。
それが本当の『終わり』を意味すると思う。




あの時、みんなが動いてくれなかったら
私は間違いなく帰国していた。













帰国した今、心から思う。





あの時私に旅を続けさせてくれてありがとう。









あの時、帰国しないで本当に良かった。





だってね、結果、この世界一周は







人生最高の経験と思い出になったから。





本当に本当にありがとう。









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【2015/11/01 00:01】 | チリ | トラックバック(0) | コメント(22) | page top↑

 
最後のご褒美


お母さんとの電話を切ったあと、
私はしばらく泣いた。

その間マルガリータはずっと私の頭や背中を撫でてくれた。






マルガリータのおかげで少し落ち着いた私は、
盗られたものを確認するため、もう一度部屋に戻った。








旅を続けたいって言う気持ちが一切なくなった私にとって、
荷物はもうそこまで大切じゃない。





幸い写真が沢山入ったSDカードは別にしていた。

一週間ほど前、SDカードを盗られる夢を見て、それが妙にリアルで胸がざわざわしたので、
万が一を考えて写真が沢山入ったSDカードをメインバッグに隠し、新しいSDカードをカメラに入れていた。

いくら旅への気持ちがなくなったといっても
写真たちは私にとって大切。

もしかしたら一番大切。


盗られたものは保険で返ってくる。
お金はまた稼げばいい。
パスポートは作り直せばいい。


写真はその場所に行かないと撮れない。
一枚一枚に、私の気持ちが詰まってる。



あの夢は何かのお告げだったのかな。

神様ありがとう。













部屋に戻り、
あたりを見渡した。







やっぱり夢じゃない。




凹んだ時に友達が励ましてくれたメッセージが入ったiPhoneも

沢山の思い出が詰まったiPadも、

デジカメすら持ったことがなかった私が生まれて初めて買ったカメラ、
いっぱい練習して、一緒に世界を見た一眼レフも、

友達からプレゼントでもらった、貴重品を入れていたポーチも



何もなくなっていた。


残ったのは



メインバッグの奥底に隠していたパスポートと、現金700ドルのみ。







700ドルでどうやって日本に帰ろう。
クレジットカードもない。





いろんな事を考えたら、なんかもう立っているのがしんどくて、
近くのソファーに腰掛けた。









その時。






私のお尻に何かが当たった。











何だろう。。

と見てみると。。。。。



















私のiPad!!!!!!









盗られたと思っていたiPad!!!!









このソファーは赤色。
そして私のiPadケースも赤。


さらに、この二つの赤はそっくりだった。




きっと犯人は
今の私のように
このiPad気付かなかったんだ!!!!








iPadがあるのとないのでは全然違う。






すぐにネットに繋いで
保険会社やカード会社に連絡をした。


みんなの連絡先はほとんど入っていなかった。
電話帳は盗られたiPhoneの中。




この時、
Facebookの存在に本当に感謝した。
連絡先がなくなってもFacebookのメッセンジャーがある。

お母さんと、友達数名に連絡を入れる事ができた。









ある程度作業が終わった後、
マルガリータが警察署に連れて行ってくれた。




が、ここは決して都会とは言えない港町。

数カ所の警察署をたらい回しにされた。


『その件はここじゃない。◯◯だ。』


指定された警察署に行くと

『ここじゃない。◯◯だ』



その繰り返しだった。



英語は一切通じない。

マルガリータが居てくれて本当によかった。



結局、4箇所目に訪れたインターナショナルポリスで
ポリスレポートをもらう事ができた。




家を出て4時間が経っていた。


マルガリータは明るくて元気な女性。
それでも、うちのお母さんより大分年上。
さらに右膝が悪くて少しだけ足を引きずっている。


そんな中4時間も付き合ってくれた。
ごめんね。って言うたびに、

『何言ってるのよ。気にしないで!!』

と笑いながら私の頭を撫でてくれた。




私が不用心だったせいでマルガリータに大きな迷惑をかけてしまった。








担当の警察官が来るまで時間がかかるとの事だったので、私たちは一旦家に戻った。



玄関のドア開けると
マリア一家が一足早く家に戻っていた。



私を見るなり、マリアが私を抱きしめた。


マルガリータ電話で話したんだろう。







お水をもらおうとキッチンへ行くと



キッチンが白いこなだらけになっていた。
ボールの中には、野菜や果物がボイルされた状態で放置されていた。





後ろを振り返ると
マリアがバツの悪そうな顔をしながら話し始めた。




『舞を元気付けたくて、テンプラって言う食べ物を作ろうとしたの。
日本食べものを食べたら舞はきっと元気になるから。

だけど私たち、テンプラを聞いた事も見た事もないから、いろんな人に聞いてね。
でも誰も知らなくて。
見よう見まねでやってみたんだけど。。。。

頑張ったけど、作れなかった。』











なんで。









なんでマリアもマルガリータも、家族のみんなも
こんなに人に優しくできるんだろう。


なんでこんなに温かいんだろう。




気を抜いたら泣きそうだった。

だけど泣かない。


マリア達が心配するから。

これ以上心配かけたくないから、私は精一杯笑って
『ありがとう。』って伝えた。






私はこれまで、
盗難とか、揉め事があった国は
『嫌いな街、嫌いな国』になっていた。

もちろん、私があったその人がたまたま嫌な人だっただけで、いい人の方が断然多い事は知っている。
だけど悲しい事に、私は弱いから、どうしてもそれが『嫌いな街、嫌いな国』という印象になってしまう。




物品でいうと
今回は今までで一番被害がひどい。




だけど私はこの街が嫌いだなんてこれっぽっちも思わなかった。


こんなの初めてだった。



人の気持ちを動かすのは良くも悪くも人。





マルガリータやマリア一家がいこの街を
私が嫌いになるはずがなかった。



旅の最後に会えたのが
この家族でよかった。


ずっと私に意地悪をしてきた旅の神様、
最後にご褒美をくれてありがとう。



本当に心からそう思った。







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【2015/10/29 23:37】 | チリ | トラックバック(0) | コメント(16) | page top↑

 
旅が終わった日。

Twitterやっています♡
ふぉろーみー♡

@maisasaki0818


それでは!!

中途半端なところで終わっていた日記再開です!!







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この日、起きた私は

ワクワクしていた。





昨晩、たった一つの小さなおにぎり一つであんなにはしゃいでくれたみんな。



天ぷらを見たらどれだけ喜んでくれるんだろう。




心を込めて
美味しい天ぷらを作ろう。






おはようと家族に挨拶にいくと、


今日は昼間、みんなでお買い物に行くとのこと。






一緒に行動していたナイル君は昨日から泊まり込みのトレッキングに出かけていていない。




家に誰もいなくなる。




この時は


この状況に対して、特に何も思わなかった。













午後。









ある男が家を訪ねてきた。



『マルガリータはいる?』






マルガリータはここの家主。
今は買い物に出てていない。





私が
『マルガリータはお買い物に行っててあと30分くらいで戻るよ。』





と伝えると




『そうなんだ。早く来すぎちゃった。
まぁ、いいか。中で待ってるよ。』





とリビングのソファーのに座った。















普段だったら入れたりしない。






だけど、この時、私は
またマルガリータのお友達が遊びに来たのか。程度にしか思わなかった。









マルガリータの家にお邪魔して2日。

ここには朝から晩まで
近所のマルガリータのお友達が出入りしている。

ずっと賑やか。



マルガリータは、友達が自由に行ったり来たりできるように
昼間はドアに鍵もかけない。





それを見ていた私は、
この男も、その1人なんだろうと思った。






何より、
この時の私は平和ボケしていた。




いつも笑顔で、絵に描いたような幸せ家族。
そしてその家族に集まる友達はみんなとてもおおらかで優しかった。




ここには、誰かを傷付ける人なんて
1人もいなかった。


私はいつの間にか、
『危険』を感知するアンテナをどこか遠くにおいてしまっていた。






といってもさすがに、
知らない男の人と家に二人っきりは怖いので、
私はリビングから結構離れた、キッチンの勝手口の前に座っていた。


ここなら万が一があってもすぐに勝手口から逃げられるし、
男の動きもよく見える。






が、当の男は
ソファー腰掛け、リラックスした様子で
テーブルに置いてあった雑誌を見ていた。






15分が経った頃、
トイレに行きたくなった私は席を立ち、
トイレに入り、鍵を閉めた。





時間にして3分くらいだったと思う。









私がトイレから出ると、

男のは消えていた。










私の大切な大切な荷物と一緒に。














男がいないことに気付いた私は嫌な予感がして、
すぐに私が使わせてもらっている二階の部屋に上がった。









ドアを開け、部屋を見渡した瞬間、


私の頭の中は真っ白になった。










そこにあるはずの
カメラがない。

iPhoneもない。


貴重品を入れていたバッグもない。


レンズも、コンセントに繋いでいた充電器も、


お金になりそうなものは




全部なくなっていた。








この時、自分が何を考えていたか覚えていない。


いや、何も考えていなかったのかも。




しばらくその場にただただ立ちすくんでいた。







どれくらい時間が経ったんだろう。










どこかに行っていた思考回路が戻ってきた。







最初に思い浮かんだのは




『。。。。旅、終わりか。。。そっか。』


だった。










この時、二つの意味で
私の旅が終わった。







一つ目は
旅に絶対に必要なものを何もかも盗られたこの状態で
旅を続けるのはもう無理。








もう一つは


私の中で
『旅を続けたい』という気持ちが生まれなかった。

旅が終わることに対して、悲しいとか悔しいとかそういう感情が一切生まれなかった。

私にとってこれは決定的だった。








ここ数ヶ月、
旅していて
何度も心が折れそうになった。




アフリカでマラリアにかかり死にかけ、
手の震えや吐き気、だるさなどの後遺症に悩まされ、やっと良くなり再出発。

毎日毎日楽しみにしていた再出発。




出発してすぐに

乗っていたバスが横転して骨折。

やっと治ったかと思えば今度は財布をスられ

ぼむへーまで付き合わせたハワイのホノルルマラソンでは
私の凡ミスでマラソンの日程を一週間も間違え、予定が大幅に変更、

飛行機に乗ろうとすると大体カウンターで揉め、

私が乗ろうとするバスは乗る前からトラブル発生、もしくは途中故障で止まる。

街を歩けば、スリにサブバッグごと引きずられ、

海外で過ごす最後のお正月とクリスマス、今年こそ素敵な思い出を作りたい。
そう思っていたのに、
クリスマスは空港で揉めて冷たい床の上に座っていた。
せめて食べ物だけでもクリスマス気分を味わおうとしたのに、どこも開いていなくて
マクドナルドで寂しくハンバーガーを食べた。
お正月は、予約していた宿がダブルブッキングで、私の方が早く着いていたのになぜか私が追い出されて路頭に迷った。

楽しみにしていた街では宿のスタッフに冷蔵庫のコーラを勝手に飲まれた上、逆ギレされて殴られ、警察沙汰になった。


そして、今日、旅に必要な荷物が消えた。



再出発してたった2ヶ月半の出来事。



これだけじゃない。
小さなことも積み重ねられていた。
これまで上手くいかなかったこと。なんでよ!って歯がゆかったこと。
一つ一つが集まって、私のモチベーションを少しずつ下げてきた。



今回の事、こうやって改めて書くと、より自分のバカさ加減がよく分かる。
知らない人を家にあげちゃダメ。なんて小学生でも分かる。
部屋に鍵をかける。これも小学生でも当たり前にやる。

だけど私はそれが出来なかった。

もう、

そういう事なんだと思う。


私の荷物以外、一切とられていなかったのが救い。本当によかった。






あんなに憧れていた世界一周。
あんなに笑った世界一周。
あんなにドキドキした世界一周。
毎日毎日初めての景色と出会って、
世界はなんて面白いんだろうって目を輝かせた。
泣いて悩んで、その度に学んで、出会って、優しくしくしてもらって、
世界一周はなんて素晴らしいんだろうって。



そう思っていた自分はどこに行ったんだろう。



そんな世界一周が終わるのに、
私は何で何も感じないんだろう。
何で旅ができる道を探さないんだろう。
なんで悔しくないんだろう。



そんな自分を幽体離脱したような感覚で
遠くから見ながら思った。





私の旅、本当に終わったんだ。。。




いや、もしかしたらもっと前に終わっていて、
今回それに気付いただけなのかもしれない。







ぼーっとしていると

マルガリータが沢山の荷物を抱えて帰ってきた。



私の見るなり、力一杯ハグをしながら笑ってくれたけど、

すぐに私の様子がおかしい事に気づき、何があったのかと聞いてきた。




私は、何度もごめんなさいと言いながら
マルガリータに説明した。




英語がほとんど分からないマルガリータは、
私の一言一言を必死に理解しようと聞いてくれ、
その間ずっと私の背中や頭を撫で続けた。


優しく優しく。





一通り話をした後、

マルガリータが電話を貸してくれた。


『こういう時は家族の声を聞きなさい。それが一番だから。』
って。







家に電話をかけている間も
マルガリータは
まるで子供にするかのように私の頭を撫で続けてくれた。





お母さんが出て、事情を説明した。







しているうちに、
とめどなく涙が出てきた。
いつの間にか嗚咽しながら泣いていた。




初めてだった。
ただでさえトラブルの多い私。
必要以上に心配をかけたくないから、
なにがあっても家族と連絡をとる時は元気いっぱいに接してきた。

マラリアの時ですら、冗談を返していた。





きっとお母さんもびっくりしたと思う。









しばらく黙っていたお母さんが口を開いた。





『帰っておいで。』





日本で何か問題があった時も、
本来なら帰らないといけない状況の時でも、お母さんはいつも

『帰ってこなくていい!!ちゃんと夢を叶えておいで!』
って言ってくれた。



そんなお母さんが
帰っておいでって。







私は

『そうだね。』

と返事をして電話を切った。









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【2015/10/28 17:03】 | チリ | トラックバック(0) | コメント(24) | page top↑
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